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歯肉炎と歯周炎の違い

こうすけ歯科医院

歯肉炎と歯周炎の違い

こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

今回は、歯肉炎と歯周炎の違いについて述べていきましょう。

歯周病とは、「歯の周りの病気」です。歯の周りの骨は、歯の根の表面(セメント質)と結合組織の繊維(歯根膜)で固定され歯をしっかりと支えています。この3つの組織(骨、セメント質、歯根膜)のことを付着器官といいます。「付着器官」に「歯ぐき(歯肉)」を加えた組織のことを歯周組織といいます。歯周病の診断では、2つのステージ「歯肉炎」と「歯周炎」に分けて考えます。

歯肉炎と歯周炎の違い

歯の付け根に歯垢(細菌のかたまり)が残っていると、歯ぐきが炎症を起こします。この段階では、「歯肉炎」という歯周病です。炎症は付着器官まで進んでいないので、歯が動いたりすることもありません。しっかり噛むこともできます。歯肉炎は初期の歯周病ということになりますが、歯肉炎の状態なら歯科医院の治療や指導とブラッシングで治ります。つまり「歯肉炎」は、治る病気です。

 

炎症が進んで付着器官まで到達すると骨が溶け出します。骨を支えている組織(付着器官)が弱ってくると、歯が揺れ出し、しっかり噛めなくなることも多いです。このようなステージの歯周病を「歯周炎」といいます。この段階まできて、溶けてしまった骨はなかなか元には戻りません。骨を再生させる手術もありますが、条件がよっぽど良くないと、回復することは困難です。基本的にはもう元に戻らないと理解してください。つまり「歯周炎」になったら元の健康な状態までは戻らないのです。

歯周炎になってしまうと、失った骨は元には戻りませんが、残った骨をそれ以上溶けないように安定化することはできます。

以上まとめると「歯肉炎」は治るが「歯周炎」は治らないということになりますが、歯肉炎という初期の段階で治すこと、そして歯周炎をストップさせて炎症をコントロールしていくことが歯周病の治療の基本スタンスです。歯周病は無症状であることが多いので、歯科医院で発見・管理し、歯周炎まで進ませないことが大切です。そのためにも症状がなくても日ごろから歯科医院でチェックを受ける習慣をつけていただきたいと思います。

歯肉炎と歯周炎の違い

※イラストは、歯科雑誌「nico」から引用しました

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