詰め物・被せものについて

休診日
木・日・祝
※木曜日午前中は不定期で診療いたします
こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
一度詰め物・被せものがお口に入ったら一生使えると思っていませんか?「形あるものはやがて壊れる」といいますが、お口の中に入った人工物もすべてが一生ものではありません。食事をするたびに酷使されて、時には外れたり、壊れたりすることもあります。
まずはお口に入る詰め物・被せものにはどんなものがあるでしょうか。
・インレー/アンレー
虫歯治療で削った後に、その部分の型を採り詰める治療です。
・クラウン
歯の頭の部分全体に人工物を被せる治療です。むし歯の範囲が広くて詰めるだけで形態がとれないときこのような方法を採ります。
・ブリッジ
歯を失った時の治療法の一つです。両隣の歯を用いて、橋を架けるようにして失った歯を補います。欠点は、健全な歯をたくさん削る必要があります。
以上述べた詰め物・被せものはお口の中の厳しい環境に耐える必要があります。
①嚙む力
咬むことで、歯に対して繰り返し力が加わります。それにより、セメントが溶け出したり、詰め物・被せものの破損、歯の破折などが起こることがあります。
②唾液
お口の中は唾液が分泌されています。接着剤のセメントは、水分に弱いです。
③細菌
むし歯の原因となる細菌が、歯と詰め物・被せものの微細な隙間から入り込んで、むし歯になることがあります。むし歯が進行すると歯が溶けて穴があくため、詰め物・被せものが合わなくなります。
以上、詰め物被せものが外れてしまう原因は、主に4つです。
1.セメントの溶け出し、劣化 2.むし歯 3.詰め物・被せものの破損 4.歯の破折
詰め物・被せものが外れたら、早めに歯科受診をしてほしいですが、予約が取れなかったり、仕事などで難しいこともあると思います。
受診までの間に特に気を付けてほしいことを以下にまとめました。
①なるべく固いものをそこで噛むことは避けましょう
詰め物・被せものが外れた歯はもろく、折れやすくなっているので、その部位で固いものを噛むのはできるだけ控えましょう。
②お口のケアはしっかり行いましょう
詰め物・被せものが外れた状態ではむし歯が進行しやすいため、歯に汚れが残らないようにしっかりブラッシングをしましょう。
③外れた詰め物・被せものは、捨てないで、来院時もってきてもらう
もしかしたら作り直さないでも、それをつけることができるかもしれません
④自分で接着剤でつけない
瞬間接着剤で、自分でくっつけてくる方もいますが、絶対にやめてください。瞬間接着剤は口の中で使用するものではないので健康を害しますし、口腔内は、湿った状態なのですぐ外れてしまいます。余計に処置に時間がかかってしまいます。
以上、注意点を列挙しました。
※イラストは、歯科雑誌「nico」からの引用です