認知症の発生抑制に歯周病の予防を!

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こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
「歯周病を予防している人は認知症になりにくい」という報告があります。「歯周病と認知症が関係している」だなんて、意外に感じる方も多いと思いますが、このような臨床研究が近年次々と報告されてきました。「重度の歯周病を患っている方は認知症になりやすい」「歯周病にかかっている認知症の患者さんは、認知症の症状の進行が速い」というのです。
さらには、アルツハイマー型認知症で亡くなった患者さんの脳内から、歯周病原菌(Pg菌 ポルフィロモナス・ジンジバリス)が発見されたというのです。
現在では、「歯周病予防はアルツハイマー型認知症の発症抑制に効果がある」と多く研究者が言っています。「Pg菌が起こす炎症によって、アルツハイマー型認知症の原因物質(脳に溜まる異常なタンパク質=老人斑アミロイドβを脳内へとPg菌が誘導していること)まで明らかになっているようです。
厚生労働省がホームページに掲載されている資料によると、今後認知症の高齢者はさらに増加していくことがわかっています。しかし「発症を5年遅らせることで、アルツハイマー型認知症患者を半減できる」という推算もあり、多くの人が歯科で歯周病予防をはじめれば、もしかしたら未来を変えることができるかもしれません。