ナイトガードで歯を守りましょう

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木・日・祝
※木曜日午前中は不定期で診療いたします


こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。
寝ているときや集中しているときに、無意識に歯を強くかみしめたり、こすり合わせたりすることがあります。
これを「歯ぎしり」や「食いしばり」といいます。
このような状態が続くと、
歯がすり減ったり、欠けてしまう
詰め物やかぶせ物が壊れる
あごの関節や筋肉に負担がかかる
などのトラブルが起こることがあります。
特に寝ている間の歯ぎしりは、自分で止めることができないため、
起きているときよりも強い力がかかり、歯やあごに大きなダメージを与えてしまうことがあります。
ナイトガードは、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりから歯を守るためのマウスピースです。
歯と歯の間にナイトガードが入ることで、
上下の歯が直接ぶつからないようにする
ナイトガードが歯の代わりにすり減って守ってくれる
噛む力が一部の歯に集中しないように分散してくれる
といった働きをします。
ただし、ナイトガードは歯ぎしりそのものを治すものではありません。
歯やあごを守るための「安全装置」と考えてください。
ドラッグストアなどでも市販のマウスピースがありますが、
人それぞれ歯の形や噛み合わせが違うため、歯医者さんでオーダーメイドで作るのが安全で確実です。
歯医者では歯型を取って、あなたの歯並びにぴったり合うナイトガードを作成します。
使っているうちにゆるんだり、噛み合わせが変わってくることがあるので、
定期的に調整・チェックを受けることも大切です。
繰り返される寝ている間の歯ぎしりは、
「睡眠関連運動障害(すいみんかんれんうんどうしょうがい)」と呼ばれる病気の一つにあたることがあります。
また、歯ぎしりのある方の中には、
「いびき」や「睡眠時無呼吸(寝ているときに呼吸が止まる)」などの
**睡眠中の呼吸のトラブル(睡眠関連呼吸障害)**を一緒に持っている場合もあります。
もしご家族などから
「いびきをかいている」「息が止まっているように見える」
と指摘されたことがある場合は、
睡眠の専門医や内科で相談してみることをおすすめします。
💡まとめ
歯ぎしり・食いしばりは、歯やあごを傷めることがあります。
ナイトガードは歯を守るための大切なマウスピースです。
自分に合ったものを歯医者で作ってもらい、定期的にチェックしましょう。
いびきや睡眠時無呼吸がある方は、睡眠の検査や相談も大切です。

※イラストは歯科雑誌「nico」からの引用です