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循環器疾患(脳疾患・脳血管疾患)と歯周病

こうすけ歯科医院

循環器疾患(脳疾患・脳血管疾患)と歯周病

 こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

 循環器疾患の主なものとして、「心疾患」と「脳血管疾患」があります。これらの疾患は、平成19年の厚生労働省による死因の第2位と第3位に順位付けられています。

 心疾患としては、「狭心症」「心筋梗塞」「心臓弁膜症」が主な疾患として含まれます。脳血管疾患としては、「脳梗塞」が主な疾患として知られています。

 歯周病の循環器疾患に対する関与がいくつか報告されています。歯周病と心冠状動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の関係の研究では、歯周病が重度(歯槽骨の吸収>20%)のグループでは、歯周病が軽度(歯槽骨の吸収度≦20%)のグループと比べて、心臓発作を起こすリスクが2.8倍であったと報告しています。歯周病と脳血管障害の関係における研究では、大脳血管疾患にかかるリスクを調べた研究では、歯周炎に罹患していない健常者に対し、歯周病に罹患している者では相対リスクが1.66倍であったと報告しています。これらの報告は、疫学的に、歯周病が心冠状動脈や脳血管疾患に関与することを示しています。

 歯周病患者では、歯周ポケット内に大量の歯周病原菌が存在します。この細菌は、容易に歯肉の上皮を通り抜け、血流中に運ばれていくと考えられます。血流によって運ばれた歯周病原細菌が、血管内皮に付着することにより、血管にさまざまな障害を引き起こす可能性があると思われます。

 ある調査で、歯周病に罹患すると動脈疾患に5.45倍もかかりやすいという報告があります。早期に歯周病を診断し、歯周治療を行って歯周病原菌を口腔から取り除くか、きわめて低い菌数にコントロールすることができれば、これらの細菌の循環器疾患への関与を防ぐことができ、循環器系疾患の罹患率を下げることができるでしょう。

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