歯肉の黒ずみについて・・・｜佐賀市兵庫町のこうすけ歯科医院

　こんにちは。こうすけ歯科医院の古川です。

　歯肉の黒ずみの症状はメラノーシスと呼ばれます。メラノーシスの最大の要因としては喫煙が考えられます。特に喫煙開始から1年以内の喫煙者の大多数にみられるため、歯肉の色素細胞は喫煙に敏感であることは確実で、タバコの成分がメラニン色素細胞を刺激することが考えられています。

　ただし、禁煙後3～5年経過すると、約半数のひとにメラノーシスが消失したとの報告もあります。その後年齢とともにメラノーシスの割合は低下していくようです。また、受動喫煙によりおこる歯肉の黒ずみの場合、消失するまでの期間は、より短いと推測されます。

　歯肉の黒ずみを改善するための方法として歯肉にレーザー照射する処置がありますが、喫煙により容易に再発してしまうので、治療を機に禁煙するのがよいでしょう。

　歯肉メラノーシスの原因として、喫煙以外にも遺伝や全身疾患との関連が示されています。例えば皮膚や髪の毛の色が濃い人は歯肉メラノーシスが多いなど、喫煙や受動喫煙がない場合にもみられることがあります。黒ずみがあるといって受動喫煙の影響だと早合点するのは注意が必要です。